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Posted by ミリタリーブログ at

2009年01月25日

ズボンに関する考察2

ズボンに関する考察の続き

・夏季用ズボンについて

 フィンランド軍において夏季用のズボンは存在しない
ただし、30年代の民間防衛隊にはカーキ色のコットンで出来た
上下が存在する。

近年の、継続戦争を扱ったフィンランド映画で役者たちが夏服の
下にダークグレイのズボンをはいている描写が多いため誤解を
招いているが、通常m/36夏服を着用する場合
ズボンはウールのm/36ズボンを着用する。
(同様にm/32夏服の場合はm/27ズボンである。)

しかし、ジャケットに比べズボンの切り替えは徹底されていなかったようで
古い世代のズボンが使用され続けた。

・特殊な兵科について

 m/22制服において騎兵及び空軍には特殊なズボンが存在した。

騎兵科では、赤いウール生地に兵科色である黄色のパイピング
及びストライプが施された。

空軍では、紺色のウール生地に兵科色であるブライトブルーの
パイピング、及びストライプが施された。

また、戦車兵用の革製のものなども存在し
これらのズボンはm/36服でも合わせて使用された。





  


Posted by buriba at 18:52Comments(0)

2009年01月25日

ズボンに関する考察1

 今回は、フィンランド軍のズボンについて考察していきます。

冬戦争から継続戦争にかけてフィンランド軍によって使用された
ズボンは以下のものがあげられる。

m/22、m/27、m/34、m/36
さらにそれぞれ乗馬型、ストレート型が存在する。

・それぞれの特徴
m/22ズボンはダークグレイのサージ生地でできている。

m/27ズボンは目の詰まった起毛ウールで色は初期型が
茶色がかったカーキ色、後期型は緑がかったグレーである。
(後期の色は、スウェーデン軍の色に近い)

m/34ズボンは後期型のm/27のそれと同じ色であり
前合わせの部分に違いが見受けられる。

m/36ズボンはダークグレイであるがm/22よりも明るい色であり
初期の素材は厚手のサージ生地、後期になると起毛ウールとなる。

・乗馬型とストレート型について

 フィンランド軍の服装規定においてズボンはこの2種及び
それぞれのパイピングのありなしがあり
乗馬型とストレート型は勤務の内容によって変わる。

36年の兵用服装規定では
パレードなどでブーツを着用する場合は乗馬型
常勤時などで編上靴をはく場合はストレート
野戦時においては乗馬、ストレートのいずれかとなっていた。

ただし、冬戦争から継続戦争初期の混乱期にはかなりの混同が
見られ乗馬ズボンに編上靴といういでたちの兵士もいた。









  


Posted by buriba at 18:16Comments(0)

2009年01月12日

m/36野戦服2

前回に続きm/36野戦服について触れる

2・袖口

 m/36服の袖口には3個のボタンがL字型に取り付けられ
袖口の2個のボタンで袖を絞ることが出来る。

この構造は将校及び上級下士官の制服の場合省かれる場合が
あった。


兵用の袖口


1944年製将校用の袖口

3・ボタン

 1941年にそれまでのエイジング加工されたボタンに変わり
エイジング加工されていない銅製のボタンと灰色のボタンが登場した。
又1943年になるとベークライト製の代用ボタンとスチール製のボタンが
登場する。

それ以外にも、ドイツにてフィンランドのライオンが刻印されたボタンが
製造され、輸入されたと言う記述も存在する。

4・兵科章
 
 兵科章は真鍮で出来ておりショルダーストラップにピンで留められていた
将校はライオンを模した徽章を別につける規定であったがこれは41年に
廃止される。
また、同時期から兵、下士官が兵科章を着用する事自体が減っていった。

以上、今現在判明している点を幾つかまとめてみました

  


Posted by buriba at 00:58Comments(0)

2009年01月11日

m/36野戦服1

今回はフィンランド軍m/36服の変化を資料から読み取れる範囲で
紹介する。

 m/36服は、それまでのm/27服に変わり1936年5月29日をもって
フィンランド軍及び民間防衛隊に採用された。

より野戦に適した装備として採用されたm/27野戦服であったが
防寒性を高めるあまり礼装などに適さないとされ、礼装には
m/22服が引き続き使用された。

1930年代初頭より野戦、常勤、礼装をかねる制服の開発がされ
ドイツ、帝政ロシア、スウェーデンなどの軍服が研究された結果
1934年にはm/34服が登場した。

これは、同時期のドイツ軍の軍服を参考にしたもので当時のフィンランドに
おけるドイツの影響力が伺える。

m/34服は騎兵や猟兵など一部の部隊でテストされその結果が
m/36服に反映された。

1936年の採用から終戦後の1945年までのm/36服の変化を簡単に説明する
フィンランドでは、冬戦争終結から継続戦争勃発時にかけて軍服の増産が
行われ、そこでm/36服の形状にも変化が現れる。

1・エポレット

 まずあげられるのがエポレットの形状である
1936年から1941年までの規定では、将校用及び上級下士官
の制服のエポレットには、兵科色のパイピングが施されていた。
1941年の規定改正でパイピングが廃止されエポレットの
形状はそれまでの丸いエッジから鋭角な物へと変化した。

1941年生産品


1942以降生産品

更に、1944年秋には襟章及びエポレットをはずすようにとの
通達がなされた為、放出されるm/36服にはエポレット
がとられてしまっているものがある。








  


Posted by buriba at 01:52Comments(0)